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建築塗料について

乾燥のしかたによる分類

そのほとんどが液体の塗料は塗布後、乾燥し塗膜となって初めて本来の役割を果たします。塗料が液体から塗膜を構成してゆく過程を造膜と呼びます。
乾燥、造膜、塗膜として完成されるまでの過程は塗料の種類により異なりいくつかの分類があります。
建築用として使用頻度の比較的多い塗料のもののみ掲げます。

乾燥・造膜の過程 乾燥時間の目安 代表的な塗料 樹脂同士の結合力 備考
揮発乾燥型 塗料中の溶剤が蒸発し残った樹脂分が単純に塗膜として造膜される 1〜2時間 アクリルラッカー 弱い
乾燥塗膜は使用溶剤に出会うと簡単に再溶解する
ラッカーは強溶剤系
融着乾燥型 溶剤の蒸発により乳状化、分散していた樹脂粒子どうしが融着し造膜される 1〜4時間 アクリルエマルジョン塗料
NAD型塗料
やや弱い
乾燥塗膜は使用溶剤に出会っても再溶解しにくい
水性
NADは弱溶剤系
融着乾燥型
(水性反応硬化型)
溶剤の蒸発により乳状化、分散していた樹脂粒子どうしが塗料中の反応硬化剤とともに架橋、融着し造膜される 1〜4時間 架橋型アクリルエマルジョン塗料(反応硬化型) 比較的強い
従来の融着乾燥型の結合力の弱さを反応硬化剤による架橋反応で補っている
水性
近年のものはこのタイプが多い
酸化乾燥型 溶剤の蒸発とともに大気中の酸素を取り込み反応=酸化重合して造膜される 16〜24時間 合成樹脂調合ペイント
フタル酸樹脂エナメル
比較的強い
乾燥塗膜は使用溶剤に出会っても再溶解しにくいが強溶剤には軟化・溶解する
油性・弱溶剤系
ごく一般的なペンキ
重合乾燥型 溶剤の蒸発とともに塗料中に添加した触媒・硬化剤と樹脂が反応、重合して硬化、造膜される 4〜24時間 ウレタン樹脂塗料
エポキシ樹脂塗料
強い
乾燥塗膜は使用溶剤に出会っても再溶解しない
強・弱溶剤系
2液型塗料に多い

水性塗料はもともと水に溶けない、溶け難い合成樹脂成分を化学的に塗料化しています。牛乳を例にすると油脂である水に溶けない脂肪分が微細な乳脂肪分として溶け込んでいます。このような状態をエマルジョン=乳状化と呼びますが多くの水性塗料の樹脂分はエマルジョン化されて塗料中に介在しています。(注=牛乳を塗っても塗膜は出来ません樹脂分がありませんから)

NAD形とは塗料の溶剤分が水ではなく弱溶剤のものでNAD=(Non Aqueous Polymer Dispersion =非水高分子分散体)の略で非水分散型=NAD形塗料と呼ばれています。水性ではなく溶剤版のエマルジョン塗料です。

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