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下地調整・素地調整

   
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下地づくりについて…

塗装の仕上がりを決定付ける要素…下地調整・素地調整とは

下地調整・素地調整について

【塗装面の仕上がり具合を左右する重要な作業が下地づくりにあります】

新設・新築の塗装工事では施工部位の構成素材面がむき出しになっていることが多いのでそれに対応する処置を施します。新設部位への下地づくりでは当然のことながら新設ですので構成素材自体の劣化は全くありません。ここでは主に「磨く、削る、埋める(ふさぐ)」といった作業が中心になります。

これに対して住宅の外壁・屋根・付帯する木部金属部の外装塗り替えや室内内装の塗装工事などが再塗装となる場合は、すでに塗装されていた箇所の既存塗膜や下地素材の劣化度に応じた素地調整、下地調整の作業が必要となります。この場合、新設・新築時の塗装作業にはなかった「劣化塗膜への対応」が求められ、劣化塗膜の除去をどの程度行うのかが重要となります。新設面への処置と決定的に異なる点は「はがす」の作業が増えるということです。

塗り替え時において既存塗装面における劣化塗膜は「活膜」と「死膜」に分類され下地への密着が良好であるものを活膜と呼び、密着不良であるものを死膜と呼んで素地調整時の劣化塗膜除去の程度を決定する判断条件にされます。「素地調整の種別」は作業、処置の程度別にランク付けされており上級な素地調整では劣化塗膜を含めて既存塗膜を全て除去するものもありますが一般的ではなく、現実的には金属面の錆落としや劣化塗膜の除去を程度に応じた対応でなされるのが普通です。(ほとんどの場合コスト面での事情による)

塗り替え塗装工事などにおいて素地調整での「はがす」という作業は養生作業とともに「なによりも手間の掛かる作業」の一つとなりますが施工後の工事品質の可否=「美観と持ち」を左右する要因はこれらの作業の程度に依存するところが大きいともいえます。
塗布する塗料がどんなに優れていてもこの工程をおろそかにしては持ち(耐侯性・耐久性)や美しい仕上がり(美観)は得られません。下地づくりは必要可能な限り慎重かつ丁寧に行うべき作業項目なのです。

1.使用塗料の付着力に影響を及ぼす要因を取り除く

塗料の付着力が弱いと乾燥塗膜が剥がれやすくなり塗装による「保護」を目的とした働きも機能しません。多くの場合、塗料は数回に分けて塗布されますが下地に最初に塗布される塗料によってできる一層目の密着力が次に塗布される塗料の構成塗膜をささえる役目を果たすので下地への密着度合いは重要となります。1回塗り仕上げが指定の塗料の使用ならなおさらのことです。そのために下地づくりの基本は塗料の付着力に影響の無いよう「清浄な面」にしなければなりません。これは仕上がり後の美観とも関わることにもなります。

手工具によるケレン作業(錆落とし)
ワイヤブラシでの錆落とし スコッチブライトでの錆落とし スコッチブライトでの錆落とし拡大
電動工具によるケレン作業(錆落としと旧塗膜の剥離作業)
電動サンダー 電動サンダーでの錆落とし研磨作業 塗り替え前ケレン作業後の鋼製手摺り

塗料の付着力が弱いと乾燥塗膜が剥がれやすくなり塗装による「保護」を目的とした働きも機能しません。多くの場合、塗料は数回に分けて塗布されますが下地に最初に塗布される塗料によってできる一層目の密着力が次に塗布される塗料の構成塗膜をささえる役目を果たすので下地への密着度合いは重要となります。1回塗り仕上げが指定の塗料の使用ならなおさらのことです。そのために下地づくりの基本は塗料の付着力に影響の無いよう「清浄な面」にしなければなりません。これは仕上がり後の美観とも関わることにもなります。

手工具(皮スキ)によるケレン作業(劣化塗膜除去) カラートタン塗替え時の
劣化塗膜除去後の様子(下地=亜鉛メッキ鋼鈑)
皮スキでの木部羽目板外壁塗り替え時のケレン 皮スキでのきりよけケレン カラートタン塗替え時の劣化塗膜除去後 カラートタン塗替え時の劣化塗膜除去後その2
手工具(マジックロン)による
ケレン作業(劣化塗膜除去と足付け)
高圧洗浄作業(窯業系屋根材面)
木部羽目板塗り替え時のケレン作業 木部羽目板塗り替え時のケレン作業その2 高圧洗浄機 屋根の洗浄作業

剥離剤による既存塗膜全面除去作業
下地づくり(下地調整・素地調整)の一例
外壁面や窯業系屋根などへの高圧水洗
新設鉄骨工場塗装時の揮発油葺き、薬品処理
鉄部の錆落としや各部の劣化塗膜除去作業(ケレン作業)
雨といなどのプラスチック製品や焼付け塗装仕上げ面への足付け(目粗し作業)
木材、金属面への研磨作業(手、電動工具による)
樹脂モルタルによる不陸処理
パテ処理やコーキング処理(すきま、不陸、段差、ヒビ、穴埋め 等)
剥離剤 剥離剤による既存塗膜除去
2.要求される仕上げ面となるよう均一な状態を保つように処置する

仕上がりの「美観」と密接に関係するのが下地の平滑感です。使用塗料や施工方法にふさわしい仕上がりとなるよう研磨作業やヒビ割れ、穴、段差などの不陸の処置などにより均一な下地づくりを行います。液体である塗料はその性質から乾燥後にできる塗膜の厚さには限度があり塗布するだけでは極度の下地の粗さ、ヒビ、穴、不陸などを完全には消し去ることが出来ません。吹き付けやローラーなどによって立体的な模様付けをしたり塗料の厚塗りを行ったとしても下地の不陸などは目に着きます。ヒビや穴埋めなどの作業は保護の点では雨水の浸入などを防ぐ目的もあります。このような場面で行うパテ処理やコーキング処理などは塗料自体では果たせない機能をするわけです。

外部用パテとパテ処理(新設時のボード軒天)
外部用のパテ 使用中のパテ 新設軒天ジョイント部へのパテ付け
木部用パテ コーキング(目地、すきま処理に使用)とガン
木部用パテ コーキング コーキングとガン
電動工具による木材面の研磨作業
ランダムアクションサンダー ランダムアクションサンダーその2 デルタサンダーでの研磨
サンドペーパーによる木材面の研磨作業
カウンター天板の研磨 手がけサンドペーパーによる研磨 手がけサンダーとサンドペーパー
工程間での素地調整(肌調整)
塗装中建具表面の工程間ペーパーがけ 木材下塗り後のペーパーがけによるケバとり

均一で美しい仕上がりを得るためには塗装下地は平滑で滑らかな状態にする必要があります。木材面・金属面の研磨作業は美観を要求される場合、入念に行わなくてはなりません。内装部位での塗装や建具類などでは特に重要で仕様によってはペーパーがけなどの研磨作業を下塗〜仕上げ塗りまでの各工程間ごとに行うこともあります。

下地づくりは「汚れを落とす、削る、磨く、埋める」といった作業が中心になります。
塗装のための下地づくりのことを正しくは「下地調整」・「素地調整」といい、施工面の構成素材が露出している状態を下地と呼び一度、塗装されていたりなんらかの処置を行われている状態を素地と呼んで区別しています。

注…シーラー、プライマーなどを塗布することも下地・素地への処理ですがこれらは塗料の塗布として捕らえますのでここでは塗料を塗布する事前段階である施工部位の下地作りを中心に説明しています。

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