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漆喰壁面

   
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漆喰壁面への塗装について

左官仕上げのひとつである漆喰仕上げは日本の古典的な仕上げであり最近の住宅への採用は少なくなりましたが
やや古い住宅の内外壁面に用いられています
軒下に漆喰壁面のある住宅 軒下に漆喰壁面のある住宅その2 軒下に漆喰壁面のある住宅その3

漆喰壁面への塗装について

(内装・外装いずれにも摘要できます)

年月の経過した漆喰壁の気になる点は白い壁面の汚れとクラックなどのヒビ割れでしょう。一度塗装が行われた箇所への再塗装の場合、既存塗膜の劣化度合や密着状態を特によく調べる必要があります。
既存面への塗り重ねが適当でないと判断されれば既存塗膜の剥離作業が必要となり手間が掛かりますがこれを怠った場合、下地からのハガレが容易に起こりやすくなり塗り替え後の耐久性は望めません。

外装部位で完全に劣化・風化して浮きハガレの発生している漆喰面そのものは塗装による修復は不可能ですがクラック(ヒビ割れ)発生部位への処理と塗布された塗膜による雨水からの保護効果は期待できます。漆喰の素材は石灰であるためアルカリ性が強く塗料の選択に注意が必要です。
内装部位では雨への懸念はありませんが、外装部位よりも仕上りの具合に美観が要求されますから、もとの漆喰の風合いを損ねないような仕上がり肌の美しいものとしなければなりません。

ふつう漆喰面には艶消し仕上げとなる塗料が使用され、その塗料の種類は水性エマルジョンタイプや弱溶剤NAD型のものなど数種があります。艶消し塗料は艶あり塗料に比べると汚れ難さや手垢などの付着物の拭き取り、洗浄での落ち具合はやや劣ります。低汚染と表示されている製品でも同種の艶あり塗料とは差があるものなのです。これは仕上がりがマットとなる塗料の性格上のことなのでそれほど気にする必要はありませんが承知しておく必要はあります。むしろ漆喰自体の汚れやすさよりはメリットがあります。

漆喰壁面に生じたヒビ割れの補修にはパテ、コーキング処理の2つが考えられます。室内壁面など日常、目に付く部位には平滑な処理が行いやすいパテ処理が向いています。ただし漆喰面やその下地が劣化して壁面に微妙な動きがあるような場合、パテ埋め部分に再びヒビ割れが発生することがあります。このような部位にはコーキングのほうが向いています。また外装部位では雨水の浸入を防ぐためにもコーキングを使用したほうが良く、平滑感ではパテ処理のようには行きませんがヒビ割れと動きのある下地への追従性では勝ります。

漆喰壁面に発生したヒビ割れ ヒビ割れにコーキングを塗り込む 塗装は2〜3回塗り仕上げで
漆喰壁面に発生したヒビ割れ ヒビ割れにコーキングを塗り込む ローラーでの塗装
妻面漆喰壁拡大

一度も塗装が行われていない漆喰面には耐アルカリ性のある艶消し塗料ならば水性・油性どちらも使用できます。水性タイプの塗料仕上げならば必ず下地処理材としてモルタル面等に使用可能な耐アルカリ性のあるシーラーを塗布してから仕上げます。弱溶剤型のNAD型塗料の使用であれば、漆喰面に直接2回塗り程度で仕上がります。なんらかの塗装が行われている面への再塗装の場合は他の部位の塗替え時と同様の注意が必要です。旧塗膜の劣化度や密着具合が悪ければケレン、剥離作業が必要になります。また弱溶剤型の塗料を塗布した時などは旧塗膜の塗料の種類によって既存塗膜の軟化、チヂミ、ハガレなどの不具合を生ずる恐れもあるので事前によく調べておかなければなりません。不適と判断されれば水性タイプの塗料の使用となります。

白さが映えます
漆喰面に使用可能な塗料の例(艶消し白色の仕上がり)
水性塗料
アクリルエマルジョン塗料
弱溶剤型
NAD型塗料
ビニロック55 セラマイルド
ビニロック55(ロックペイント) セラマイルド(関西ペイント)

漆喰面の手入れが美観の維持を目的とする場合には比較的容易に施工可能な塗装による方法が良く用いられますが劣化・風化した漆喰面の本格的な修復を望む場合、左官工事による塗りなおしを行うこともあります。漆喰の重ね塗りは不可能ですので既存面を壊して(剥離撤去)の施工となりコストもかかります。リフォーム工事などにおいては意匠(見た目)の目的で漆喰を用いずに建材ボードなどで劣化した漆喰壁面を覆って塗装下地を新設し漆喰風仕上げ面となるよう白色艶消し塗装を施すケースなどもあります。

漆喰壁を一度壊して下地から施工し直した例

以下は左官工事によるもので塗装工事ではありませんが本格的に漆喰面を補修しなおすとこのようになります

   
施工前 既存面撤去後
施工前 既存面撤去後
モルタル下地塗り 施工後
モルタル下地塗り 漆喰左官仕上げ施工後
事例では何度もの塗替え(塗り重ね)による劣化塗膜と漆喰面そのものの痛みがひどく塗装による施工が不可能と判断された結果、施工に至りました。

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