鎌倉市の塗装店 ハナワ塗装

   >> 横浜市泉区KS邸 外装塗り替え施工例 TOP >> 横浜市泉区KS邸 外装塗り替え 施工編

横浜市泉区KS邸戸建住宅の外壁・屋根ほか外装の塗替え施工編

   
神奈川県鎌倉市の建築塗装店 各種塗装工事 ハナワ塗装

横浜市泉区KS様邸 外装塗り替え 施工編

戸建住宅の塗り替え塗装のようす。横浜市泉区KS邸の外装塗り替え塗装工事の模様を掲載

掲載画像の上にマウスポインタを乗せると画像が拡大します

横浜市泉区KS様邸 外装塗り替え塗装工事の実施から完了するまで

[施工第1日目〜2日目 架設工事]
横浜市泉区KS邸仮設足場 横浜市泉区KS邸ビケ足場
架設足場設置作業
外注施工による仮設足場設置(ビケ足場)…協力会社:挙潔。リステム
この現場は屋根の塗り替えも考慮しており屋根部まで充分な養生が必要となりました。軒高から屋根頂点までの高さがあるので仮設足場は外注での施工です。
見た目もキレイでスッキリしています。

当店では施工規模(面積・高さ)に応じて外注と自社施工を分けています。
足場を自社施工とする塗装店は多いですが、架け方・シートの張り方を見ることで、のちの仕事の程度をうかがい知れると考えます。
費用の面で揶揄される足場代…仮設工費は「自社施工なので安くなる」との主張もありますが、少ない資材で短時間に無理やり組んだ単管足場は、見た目にもブサイクです。
飛散防止ネットでの養生が不完全では高圧洗浄〜下地・素地調整〜塗装作業で近隣周囲への洗浄水・ゴミ・塗料などの飛散を招きます。
それを気にしての作業は、洗浄不足や塗布量不足を招くなど、塗装作業そのものがおろそかなものになりがちです。
「ペンキを塗るだけなので手を伸ばして刷毛がとどけばよい」程度の組み方なのが一目瞭然では、仕上り具合もその程度と思われます。
仮設足場は、作業・仕事をするための土台であり「ステージ」となるものですから。

[施工第3日目 高圧水洗・洗浄作業]
屋根への高圧水洗・洗浄作業
屋根への洗浄作業を行う前に確認すべきこと…
  • 現状で雨漏りの無いこと
  • 屋根材の縁切り(水切り部)の確認。(屋根材どうしの重なり部の隙間が有ること)
  • 洗浄水の流路の確保として、雨トイの流れの確認です。
ターボクリーナー 屋根養生
屋根への高圧水洗・洗浄作業
屋根の洗浄作業はエンジン駆動の高圧洗浄機にターボクリーナーと呼ぶ機器を組み合わせて行います。ターボクリーナーに内臓されたターボノズルは、洗浄効果に優れ、劣化塗膜の除去に適し、洗浄水の飛散を抑制するカバーに覆われているので重宝です。
右写真…足場に設けられたブルーシートは隣接家屋へ洗浄水が飛散するのを防ぐ措置
雨トイ集水マス 横浜市泉区KS邸雨トイ内部
雨トイ内の清掃作業 開始前
洗浄作業を行う前に洗浄水の流路の確保がされているか雨トイの流れの確認します。 これを怠ると洗浄水が雨トイから溢れ出したり、下水(雨水経路)へ導く立てトイの内部を詰まらせてしまう結果になりかねません。次いで集水マス〜立てトイ〜下水(雨水マス)へ通じる流路も確認しておきます。
横浜市泉区KS邸屋根洗浄前 横浜市泉区KS邸屋根洗浄後

屋根高圧洗浄作業の終了後 比較
洗浄前(左写真)と洗浄後(右写真)です。素地の状態が比較的良好であったため写真では分かりずらいのですが、部分的に屋根材下地が現れています。
壁面への高圧水洗・洗浄作業にあたって
塗替え塗装工事における壁面への高圧水洗・洗浄作業にあたっては、以下の点について了承を頂いております
  • 高圧洗浄機での素地調整。清水(水道水)による洗浄(特殊な場合を除いて薬剤は使いません)
  • 高圧水洗は、窯業系外壁部分を重点的に、その付帯部分金属部・アルミサッシ・網戸などへカビ・コケ・土汚れ・埃等を取り除く目的で行います。以降の養生作業に用いるマスキングテープの密着度合いの向上も図る意図もあります。
  • 劣化塗膜の完全な除去はこの作業では、期待出来ません。後のケレン作業(素地調整)で対応します。
    また素地面のシミ、変色・シリコン系コーキングによる汚染は、取り除くことは出来ません。
  • 軒・破風板や露出木部面や極度に腐食している鉄部面には極力行いません。(吸水による劣化・腐食進行を避けるため)

壁面・外壁への洗浄作業を行う前に確認すべきことが2つあります。
一つ目は躯体内への洗浄水の浸入が無いかを確認。作業中は、窓・開口部の戸締りを、お願いし、上記に掲げた項目のほかサッシの歪みなどの不具合から洗浄水の浸入がないかも確認します。
二つ目は周囲に水濡れを避けるべき物が置かれていないかを確認です。移動したり必要ならばシートを掛けるなどの措置をします。

横浜市泉区KS邸高圧洗浄機 横浜市泉区KS邸外壁洗浄前
壁面への高圧水洗・洗浄作業
左写真…高圧洗浄機
右写真…洗浄前の北側壁面付近=コケが生えて緑色になっています
横浜市泉区KS邸外壁洗浄中 横浜市泉区KS邸外壁洗浄後


左写真…洗浄作業中
右写真…洗浄後

横浜市泉区KS邸ベランダ洗浄前 横浜市泉区KS邸ベランダ洗浄後


ベランダ内床面の洗浄作業時の写真です
左写真…洗浄前=黒ずんでよごれています
右写真…洗浄後=キレイになりました

[施工第4日目〜 屋根塗装作業]
横浜市泉区KS邸パワーシーラー シーラー塗布
屋根材(カラーベスト)へのシーラー下塗り
シーラー(=下地強化材)下塗りは、下地素材(カラーベスト)の素地固め・上塗り材の吸込み止めをし、仕上げ塗材(上塗り塗料)が充分な密着を得られるよう行います。 使用する上塗り塗材との相性も重要です。ここでは使用する上塗り塗材メーカーの推奨する工法に従い下地強化材として「パワーシーラー」を用いています。

本製品は水性塗料に属しますが比較的乾燥は早く、無色透明のクリヤ塗膜が形成されます。 乾燥後、透明皮膜によるツヤが確認出来る程度に塗布します。(使用塗料…水系パワーシーラー 水谷ペイント梶j

横浜市泉区KS邸屋根 横浜市泉区KS邸タスペーサー
縁切り部材の挿入作業
カラーベスト・コロニアルは、屋根材どうしの重なり部…縁切り部に適正な隙間が無いと降雨による雨水が毛細管現象によって屋根裏へと吸い上げられ、 屋根裏へ浸入し下地材の腐食を起こしたり、雨漏りの原因になる恐れがあります。
塗替えを行い塗料を塗布することによって水切り部が詰まったり、固着するのを防がなければなりません。このような場合、かつては上塗り乾燥仕上り後に縁切り作業を行っていましたが二度手間であったり、綺麗に仕上げた塗装面を汚したりなどの問題がありました。 これらの問題を回避する目的で用いる部材が、縁切り部材…製品名=タスペーサーです。
横浜市泉区KS邸タスペーサーその2 タスペーサー挿入後

タスペーサーは、樹脂製で写真のようなカタチの部材です。これを水切り部へ挿入することで重なり部の隙間が確保されます。この後、仕上げ塗材を塗布することで隙間を保った状態で仕上り、タスペーサー自体は塗料によって固定されるという具合です。 この製品は普及型の「タスペーサー02」と衝撃に対して追従する「タスペーサー03」とがあります。屋根材(カラーベスト)一枚に対しタスペーサー2ヶ使用する方法で行っていますので1uあたり約20ヶ必要になってきます。 この現場では総数1800ヶほど用いています。

タスペーサー製造販売元…泣Zイム

横浜市泉区KS邸屋根金属部 屋根金属部釘締め
屋根付帯金属部の素地調整
左写真…棟押さえの釘の浮きが数箇所確認されています。(…経年変化で起きやすい)
右写真…釘の浮きを元の位置まで叩き込んでから、釘頭と周囲へコーキングを塗布して再発を防止する。
横浜市泉区KS邸屋根金属部ケレン 屋根金属部ケレン後

金属部表面へ研磨布使用による研磨作業で足付け・目粗し(キズ付け)を行う。この作業は、劣化塗膜除去と錆落としも兼ねており塗料の密着力を向上する。
右写真…研磨作業後

横浜市泉区KS邸屋根金属部下塗り 横浜市泉区KS邸屋根水切り部下塗り
屋根付帯金属部への塗装作業
屋根付帯金属部への素地調整として研磨布やワイヤブラシ使用による研磨作業で目粗し(キズ付け)・錆落としを行ったのち下塗り塗材として弱溶剤系のエポキシ樹脂錆止め塗料を塗布しました。 今回、屋根材面(カラーベスト)に用いる塗料は下塗り〜仕上げ塗材まで水性の製品を用いることになっています。付帯金属部にも、それらの水性塗料を用いて仕上げる業者さんも見うけますが、付帯金属部の種類がカラー鉄板・トタン・ステンレスのいずれであっても下塗り〜上塗りまで 水性系列の塗料の使用は避けるほうが無難と考えます。特に下塗り材は防錆処理の役割をしていますし仕上げ材は仕上げ時の見栄えにも差を生じると思いますので。
横浜市泉区KS邸屋根塗料 横浜市泉区KS邸屋根金属部上塗り
屋根各部への塗装作業 上塗り
屋根各部への下塗り作業が済んだら順次、上塗りを行ってゆきます。刷毛を用いて細部への塗布作業(ダメ込み塗り)を先行し、付帯金属部は弱溶剤系ウレタン樹脂塗料(2液型)で仕上げ塗りをします。仕上げ塗材も窯業系屋根材面(カラーベスト)に用いる塗料は水性であり、付帯金属部に用いる塗料は弱溶剤系です。 いずれの塗料も乾燥時間は比較的、早いですから当日中に2回目の追いかけ塗りを行います。(冬季など乾燥の遅い時期は翌日以降)
横浜市泉区KS邸屋根金属部上塗りその2 横浜市泉区KS邸屋根上塗り

写真は、付帯金属部の仕上げ塗りと屋根材面(カラーベスト)への先行ダメ込み塗りの済んだ屋根上
刷毛塗り仕上げとなる当該部分は1回塗り仕上げで済まされる場合も見受けられますが後日確認すれば塗膜の薄い分、透けなどが確認出来ることも多く、なによりも耐久・耐侯性の点での差となって表れます。 耐侯性の要求される外装部位にあっては、塗り数は、下塗り塗材1回(素地の程度によっては複数回です)上塗り2回は基本です。

横浜市泉区KS邸屋根ナノシリコン 横浜市泉区KS邸屋根カラーベスト


写真は、屋根材面(カラーベスト)の仕上げ塗り材…水系ナノシリコン 水谷ペイント
本製品は水性の窯業系屋根材用(無機質建材用)としてナノテクノロジーを塗料に活用したアクリルシリコン樹脂塗料です。
先行ダメ込み塗りが済んだらローラーを用いて残りの広い面を塗装してゆきます。

屋根カラーベスト仕上げ塗り 屋根カラーベスト仕上げ塗りその2
屋根への仕上げ塗り作業 上塗り2回目
1回目の屋根材面(カラーベスト)への上塗り乾燥後、2回目の上塗り=仕上げ塗りを行います。
すでに付帯金属部と屋根材面周囲・細部は、それぞれの上塗り塗材を2回塗りにて仕上げてあります。 残りの広い面へ仕上げ塗り材を1回目同様、ローラーにて塗布します。1回目は希釈率0lでしたが2回目は10lで行っています。
横浜市泉区KS邸屋根完了 カラーベスト塗替え完了
屋根塗替え塗装の完了
屋根への塗り替え塗装作業が完了しました。
付帯金属部・コロニアル(カラーベスト)部共に、下塗り1回・上塗り2回の仕様です。
[屋根の塗り替え塗装の数日後 雨が降りました…]
横浜市泉区KS邸屋根撥水 カラーベスト撥水


屋根の塗り替え塗装が済んで数日後、雨が降りました。
完成塗膜表面は、写真のように撥水性が良く、水を弾いていました。縁切り部の隙間は、スペーサー挿入で確保されていて、水切り機能も万全です。

[施工第7日目〜 外壁面および付帯部の塗装作業]
屋根への塗装作業の合間を見ながら、飛散・付着防止・見切りの為のマスキング作業である周辺への養生作業を進め、外壁面および付帯部の塗装作業へと取り掛かります。
横浜市泉区KS邸ネタ場 横浜市泉区KS邸作業予定表
材料搬入とネタ場の確保
庭側ベランダ下の空スペースに注文済の材料を搬入し、材料練り場…ネタ場を設けました。
未開封の使用材料・塗料が整然と並びます。施主様は、ココをチェックすれば事前の打ち合わせや見積書に記載どおりの製品と数量を用いているかは、ひと目で分かります。
週間作業予定表には本日を含め、以前・以降の作業内容が記載されており、お客様不在時のやりとりにも対応しています。
[付帯部の素地調整と下塗り]
ジョイント部のコーキング処理
コーキング(シーリング)処理された部分は、塗料・塗装と同様に劣化による寿命が存在します。 コーキング処理の対応方法としては、既存のコーキング部分を全て除去し、新規に打ち直す方法と現状のコーキング部分の上に塗り重ねる「重ね打ち」とがあります。 劣化による亀裂とヤセが発生しているので今回は「打ち直し」による手法にて対処しています。
横浜市泉区KS邸コーキング劣化部位 横浜市泉区KS邸コーキング除去
コーキング部の補修作業
左写真…窓周り額縁壁面部の劣化したコーキング
右写真…古いコーキングをカッターを用いて切り離す
横浜市泉区KS邸コーキング除去その2 劣化コーキング除去後


左写真…古いコーキングを引き出してゆく
右写真…古いコーキングを取り除いたジョイント部分

テープ養生 テープ養生その2


左写真…コーキングを充填する周囲へ紙テープでマスキング
右写真…壁面内部の構造材が隙間から見える

コーキングプライマ コーキングプライマの塗布


左写真…コーキングと施工箇所の密着力を増すプライマー
右写真…充填箇所の小口へプライマーを塗布

コーキング充填 コーキングの充填完了


写真…コーキングの充填完了

壁面へコーキングの充填 壁面へコーキングの充填その2


既製品のサイディングボードが使用されている一部外壁面ジョイント部のコーキング部分にも同様の対応を行いました。

横浜市泉区KS邸養生 横浜市泉区KS邸養生拡大
養生…マスキング 作業
飛散・付着防止・見切りの為のマスキング作業である周辺への養生作業を進め、後の外壁面および付帯部への作業に備えます。
窓の養生は右写真の様に穴を開けて、換気・通気に支障が無いようにしています。
サイディングボード外壁面への下塗り作業
この住宅の外壁面の一部には意匠を目的として、既製品の窯業系サイディングボードが部分使用されています。意匠を目的とした箇所は、このほか帯状の幕板や建物前後に付帯する窓周囲壁面の飾りも含まれており、窯業系の製品(…フレキシブルボード・ケイカル板など)が使用されています。これらは水分の吸水による変形・腐食などの劣化が懸念される素材です。
当該部位の既存塗膜は劣化度が大きいと診断された箇所もあるので塗装作業での吸水は避けねばなりません。以後使用する上塗り塗料との相性・適正や長期耐侯性を考慮し、これらの窯業系製品の下塗りには弱溶剤系1液型の「ポリマーレジン」を用いました。この塗料は、水性では無いので水分の吸収による窯業系素材劣化の不安がありません。
横浜市泉区KS邸塗替え前 ポリマーレジン下塗り


左写真…施工前外観
右写真…「ポリマーレジン」を下塗りした窯業系サイディングボード壁面

ポリマーレジン下塗りその2 ポリマーレジン下塗りその3


写真…「ポリマーレジン」を下塗りした窯業系サイディングボード壁面

幕板へポリマーレジン下塗り 下塗り後の養生
窯業系製品部への下塗り
左写真…「ポリマーレジン」を下塗りした幕板部
右写真…塗布乾燥後、外壁への塗装に備えて見切り部分をテープで養生する。写真の外壁部は下塗り塗料も異なるうえ、見切り部をスッキリ仕上げるためには必須
破風板へポリマーレジン下塗り 横浜市泉区KS邸下塗り後の破風板


左写真…破風板へ「ポリマーレジン」で下塗り
右写真…「ポリマーレジン」を下塗りした破風板部

外壁面への下塗り作業
施工前現状の既存塗膜は新築時のものでアクリル樹脂リシンと呼ばれる種類のものです。
今回の仕上げ塗材には弱溶剤系アクリルシリコン樹脂塗料(2液型)での上塗りを考慮しており、素地と仕上げ塗材の双方に見合った下塗り塗材として水性の微弾性フィーラーを用いています。
始めての塗替えとなる今回、採用した施工方法は微弾性フィーラーに関西ペイント鰍フシリコンクラフトを使用するシリコンクラフト工法に準じる手法で行っています。
壁面への塗装を行う場合、以降に塗布される塗材の素地への密着不良と過剰な吸込みを防止する目的で「シーラー」「プライマー」と呼ぶ塗料を下塗り塗材として用います。これらの塗料は脆弱な下地へ塗布浸透し、硬化乾燥後、以降に用いる塗材の付着性の高い被膜(塗膜)が造られるものです。すなわち粘度が低く、塗膜自体の厚みは非常に薄くなります。
シーラー処理された面へ上塗り塗料を塗布し仕上げてゆく方法もありますが前述のようにシーラー塗膜の厚みは薄いため被塗装面の微細な亀裂・穴・段差・凹凸などは覆い隠せず、仕上り後の塗膜上に外観として露出してしまいます。モルタルやパテ埋め・コーキング処理などでの対応は下地・素地調整の段階で行われますが、その補修跡さえ目立つ場合もあります。
これを防ぐ目的としてシーラー処理後にフィーラーと呼ぶ塗料が用いられていました。砂状の粒子成分が多く粘度もやや高いので肌調整には都合のよいものです。フィーラー塗布後に仕上げ塗りを行った塗装面は、塗膜厚も確保され外観上の見栄えにも貢献します。
このシーラーとフィーラーの両方の特性に加え乾燥塗膜に、わずかな柔軟性(微弾性)を持たせることで軽微な下地の伸縮にも追従し、塗膜に覆われた微細なヒビ割れ発生面などの露出が防げるなどのメリットを兼ね備えている塗料が微弾性フィーラーです。 水性塗料でアクリル樹脂系の製品が多く価格も比較的安価であり、吸込みの多い被塗装面に用いた場合、上塗り塗材の使用量を節約できるメリットもあります。
この材料を用いる方法は一般化し普及しているようですが外壁などで素地表面の模様を生かしつつ、微弾性フィーラー塗布による素地調整効果を求める場合は、粘度の低い状態に水希釈した微弾性フィーラーを塗布されることが普通です。
各社から市販の微弾性フィーラーは、立体的な凹凸模様づけが可能なように粘度の高い製品ですので、素地に表現されている模様を生かす仕上げとする場合は水希釈して塗布することと指示されています。 このような使用方法で用いた場合、ダレやすく作業性に劣り、希釈により含有成分の密度が下がる分、下地が透ける程度の隠ぺい力しかなく、素地への密着不良を起こしたりしがちで乾燥時間も比較的長くかかるものでした。
回避するには、専用シーラーの下塗り後に中塗り材としてフィーラーを塗布するという手順が余儀なくされてしまいます。
この問題点について対応されている製品が、アクリルシリコン樹脂配合のシリコンクラフトです。素地に表現されている模様を生かす仕上げでの使用を前提にあって、やや粘度の低い状態であるにもかかわらず濃密な印象を持っておりますが、実作業に於いて刷毛・ローラーさばきも良好なので作業者にも具合のよい製品です。乾燥時間は従来品よりも早く、密着力も高いので素地の状態によほど不安がある場合を除いてはシーラー処理の助けを必要としません。
横浜市泉区KS邸塗替え前の外壁 シリコンクラフト塗布後の外壁
外壁面への下塗り作業
左写真…施工前の外壁面
右写真…シリコンクラフト塗布後
横浜市泉区KS邸塗替え前の外壁その2 シリコンクラフト塗布後の外壁その2


左写真…施工前の外壁面
右写真…シリコンクラフトを壁面全体に塗布した

リコンクラフト塗布後の外壁その3 リコンクラフト塗布後の外壁その4


シリコンクラフトの乾燥塗膜は艶消し白となり一見すると仕上り面と見まごう方もおられる程の隠ぺい力があります。
微弾性フィーラー「シリコンクラフト」は水性で肉持ち感を有する材料ですので、見切りの為の養生を素地調整や防錆処理などを行った付帯部位(金属部・立トイ・木部など)にしておき、フィーラー塗布後、この養生を取り除いて上塗りに備えます。

横浜市泉区KS邸付帯金属部カサギ 付帯金属部へのケレン
付帯金属部の素地調整
左写真…付帯金属部であるベランダ・玄関下屋上部にある金属製のカサギ部。写真のように錆が発生していた。
右写真…金属部表面へ研磨布使用による研磨作業で足付け・目粗し(キズ付け)を行う。この作業は、劣化塗膜除去と錆落としも兼ねており塗料の密着力を向上する。
下塗り後のカサギ 横浜市泉区KS邸スーパーザウルス

付帯金属部の下塗り塗料として用いたのは弱溶剤系2液型エポキシ樹脂塗料「スーパーザウルス…関西ペイント梶vです。本塗料は製造メーカーの指示に於いて、アクリルシリコン樹脂塗料や上位品であるフッソ樹脂塗料での下塗り塗材の指定もあり、 塗替え用の下塗り塗料として付着力が高く、各種金属面への防錆性能に優れるだけでなく、コンクリート・モルタル下地の下塗りにも適応するなど各種の下地素材への対応能力が高いものです。下地・旧塗膜を選ばず各種上塗り塗料との適応性も優れている製品。

[施工第11日目〜 外壁面への上塗り作業]
上塗りに用いる仕上げ塗材にはセラミック変性弱溶剤系アクリルシリコン樹脂塗料(2液型)を使用します。
高耐侯低汚染形セラミック変性ターペン可溶アクリルシリコン樹脂塗料(関西ペイント梶@セラMシリコンU)
同塗料を用いる理由は以下のとおりです
  • 見栄え・仕上り感 …独特の光沢・ツヤを持ち、実使用で水性系列・1液型などの他製品との比較でも持続性が長い。
  • 耐侯性・塗膜の強度…耐侯性の基準が「JIS A 6909 耐侯形1種」に位置づけられる耐侯性を有するので紫外線による劣化の進行度合いが極めて低い。硬化反応から造膜の過程にウレタン結合+シロキサン反応を取り入れており乾燥後の塗膜強度が強い。
    • 住まいの塗替えにアクリルシリコン樹脂塗料を選択するからには「見栄え・仕上がり感」と、その「持続性」とコスト(…ここでは仕上げ材の塗料価格のこと)を考えあわせねばなりません。
      製品によっては、下位品のウレタン樹脂塗料のなかにも「アクリルシリコン樹脂配合」と表記のものより優れた価格バランスの商品が存在するからです。
      弱溶剤系のアクリルシリコン樹脂塗料の大半が「アクリルシリコン樹脂分を混入しているウレタン結合塗料」でしたが、弱溶剤系列でありながら強溶剤系の製品での「塗料そのものがシロキサン結合による反応をしてアクリルシリコン樹脂連鎖を形成する」メカニズムを取り入れた製品が、数年前に登場しました。
    • これが「セラMシリコンU…関西ペイント梶vで、厳密には「ウレタン結合+シロキサン結合」での硬化反応を併用しています。開発側の意図としてはシロキサン結合のみに頼った場合、反応が進むのが遅く乾燥までの時間を長く要するので、比較的乾燥時間を短縮可能なウレタン結合を併用するに至ったとのことです。
      この製品の持つメリットはウレタン結合に頼ったものよりも「結合エネルギー」が強い分、耐侯性に優れるうえ、汚れに対する対汚染性が高いことです。塗膜を親水セラミック変性とすることで自己洗浄機能(セルフクリーニング効果)を備えており美観の維持に期待が持てます。
    • 最終的には塗料製造メーカー公表による製品データ等を信用して判断することとなりますが、市販直後の試験使用における使用感は良好であり、実使用での施工〜経過後のトラブルも無く、お客様からも好評を頂いております。
      このような点を考慮の上、使用塗料を選択しております。
  • 機能性      …低汚染型セラミック変性塗膜による自己洗浄機能が付与されている分、汚れにくくて汚れが落ちやすい。外装部位で経年後の他製品(水性系列アクリルシリコン〜ウレタン・弱溶剤1液型ウレタン)使用現場での比較で汚染度合いが低かった。
  • 作業性      …塗布作業においての刷毛さばきがスムースで扱い易い。1回塗りあたりでの肉持ちが良く乾燥後の目ヤセが少ない。木部鉄部のほか様々な素地への適応性が高い。弱溶剤系としては室外使用に於いては低臭である。
  • デメリット    …2液型塗料のため硬化剤混合後は使用可能な時間(可使時間)に制限があり次第に粘度が増し硬化する。可使時間を経過し増粘・硬化した塗料はロスとなり再使用は不可能であり、混合後の残った塗料も保存は不可能。ゆえに少量であっても塗布部位への使用量・混合比を毎回計算・計測し混合する必要がある。用具の手入れや管理も注意が必要。
  • 価格バランス   …デメリットは、作業者に対して不利なことばかりであって慣れれば苦になりません。むしろ上記を比較するとメリットが多いと考え推奨しています。市販後、現在まで実使用に於ける信頼度が高く、塗料の原価としては同社下位品のセラMレタンよりも、高価ですが同社上位品のフッソ樹脂塗料ほど高級とは考えていません。 よって現時点では長期間の美観維持を希望されるお客様へ安心して奨められる製品と考えます。
横浜市泉区KS邸セラMシリコンU セラMシリコンU塗布後外壁
外壁面への上塗り作業 1回目
ここで用いる塗料=セラMシリコンUは、主材と硬化剤とを、9対1の割合で混合してから使用する2液型の塗料です。混合後は、次第に硬化反応が進むので使用可能な時間が限られています。(気温によって変動します) あらかじめ塗布面積や作業配分に対しての使用量を計算の上、調合し作業を行う必要があります。
塗料用シンナーによる1回目の希釈率は10lで行っています。
セラMシリコンU塗布後外壁その2 セラMシリコンU塗布後外壁その3

上塗り塗料は、同銘柄の製品を2回に分けて塗布します。つまり下塗り塗材を含めると計3回塗り仕上げとなります。
2回目の上塗り=最終仕上げ塗りでは、製品は1回目と同銘柄=セラMシリコンUを使用し、塗料用シンナーによる2回目の希釈率は15lで行っています。

横浜市泉区KS邸セラMシリコンUその2 サイディング外壁へセラMシリコンU塗布
サイディングボード外壁面への上塗り作業
サイディングボード外壁面への上塗りも、他の外壁面と同銘柄=セラMシリコンUを使用し、色は、KP-167番を2回に分けて塗布します。ここでも下塗り塗材を含めると計3回塗り仕上げとなります。
サイディング外壁へセラMシリコンU刷毛塗り サイディング外壁へセラMシリコンUローラー塗り


左写真…刷毛を用いたダメ込み塗り
右写真…ローラーによる塗布作業

[付帯部分への塗装作業]
外壁面の塗装が済んだのち、各付帯部分への仕上げ作業を行ってゆきます
横浜市泉区KS邸セラマイルド 軒天の塗替え
軒天・軒下部への塗装作業
軒天部はセラミック変性アクリル樹脂塗料「セラマイルド」艶消し白を用い、2回塗り仕上げとしています。外壁面などはツヤあり仕上げですが本製品を用いた軒下部は落ち着いた艶消し仕上げとなります。仕上り肌のキメが細かく均一な塗膜が特徴です。弱溶剤1液型で防カビ剤配合
右写真…外壁面との見切り部分へ「セラマイルド」を刷毛でダメ込み塗り
セラマイルドで塗り替え中の軒天 横浜市泉区KS邸塗替え後の軒天


左写真…軒天部に「セラマイルド」を先行刷毛塗りしたようす。
右写真…刷毛塗り後、ローラーで仕上げた。
白色仕上げは、原色の「白」を用いた場合、塗料の希釈割合が少しでも薄かったり、塗布量が少なかったりすると塗膜の透明度が高い分(隠ぺい力が低い)、下地の色が透けて見えるなどの現象を起こしがちです。塗膜の厚み確保の為にも2回塗り仕上げは必須

横浜市泉区KS邸セラMレタン 破風板塗替え後
破風板への仕上げ塗り
破風板の上塗りに用いる仕上げ塗材にはセラミック変性弱溶剤系ウレタン樹脂塗料(2液型)「セラMレタン」を使用します。
白を2回塗り仕上げとしていますが軒天部分と異なり、ツヤあり仕上げで耐侯性・低汚染性を含めて軒天や壁面などとの対比も狙っています。
破風板へセラMレタンの刷毛塗り 横浜市泉区KS邸破風板塗替え後


左写真…破風へ刷毛塗りで「セラMレタン」を塗布
右写真…切妻面の仕上がった破風
白色仕上げとする場合、人によっては、黒や他の色を微量に加える場合もあるようですが、「白」には混じりけのない原色のホワイトが一番と感じます。塗数や希釈割合などに、ごまかしが効きませんから。

セラMレタン3分艶 幕板へセラMレタン3分艶を塗布
幕板・帯板の仕上げ塗り
この部分は、新築当初からの「ブルー」を生かしたいとの要望があったため、施工前と同じ色あいに仕上げました。
外壁面と対比される、特徴的な配色となる部分なので、軒天部同様、艶消し…3分艶としました。仕上げに用いたのはセラミック変性弱溶剤系ウレタン樹脂塗料(2液型)「セラMレタン」の3分艶です。耐侯性・低汚染性も考慮しています。
横浜市泉区KS邸塗替え後の帯板 横浜市泉区KS邸塗替え後の帯板その2


外壁周囲との対比が独特のコントラストを生み出します。
刷毛によるダメ込みとローラーにより2回塗布しました。
(3分艶のこのような色は、1回塗りでは透け・カスレて決まりません)

横浜市泉区KS邸土台基礎水切り部 塗り替え中の土台基礎水切り部
付帯金属部などの仕上げ塗り
左写真…土台基礎水切り部への下塗り
このような部分は割りと、おざなりにされがちですが雨水などから土台基礎を守ってくれる部位ですので見逃せません。
他の付帯金属部同様「スーパーザウルス」で下塗りをしたのち「セラMシリコンU」で仕上げました。
横浜市泉区KS邸物置収納庫の鉄扉 横浜市泉区KS邸塗り替え中の鉄扉


左写真…物置収納庫の鉄扉

横浜市泉区KS邸ロックガード 横浜市泉区KS邸ベランダ撥水加工
ベランダ内床面へ撥水剤塗布
ベランダ内床面のコンクリートタイルには浸透性撥水剤「ロックガード」を塗布しました。
浸透性撥水剤「ロックガード」はシラン系化合物(無機質高分子化合物)を主成分とし弱溶剤系1液の塗料です。
タイルの下は、FRP防水されたリビングの天井部分があります。タイルを撥水加工することで雨水がFRP防水面になるので保護効果が期待できます。
横浜市泉区KS邸ベランダ撥水加工 撥水加工拡大


塗布乾燥後は無色透明となり外観の様子は変わりません。
写真右…水をかけると、見事にハジキます。
撥水性が強いのでコンクリートタイル部分の吸水による劣化や汚れを防ぎ、カビやコケの繁殖も防止します。

横浜市泉区KS邸仮設足場解体中 横浜市泉区KS邸仮設足場解体中その2
まもなく完成です
右写真は、仮設足場の解体撤去時のスナップです。いよいよ全様が明らかに…

本ページおよび当サイト内掲載写真および文章の著作権は、
神奈川県鎌倉市の建築塗装店 各種塗装工事 ハナワ塗装に帰属します。無断転載・転用を禁止します

Copyright (C) 2006-2008. Hanawa Tosou. All rights reserved.