各種塗装工事 ハナワ塗装

   home   >> exterier >> 軒天の種類と対応について

軒天の種類と対応

軒天の種類と対応

軒天(軒裏)部分の構成素材で普及しているものにベニヤ板(木材合板)、ボード(窯業系素材)が多く用いられ、比較的築年数の古い住宅では破風板を設けない造りで垂木・野路板の露出した構造のものなどもあります。軒天〜破風部までをモルタル下地の外壁面と同一に左官仕上げされたものには塗装仕上げ以外にかき落としリシン、漆喰、スタッコのものもあって多様です。また木目調のプリントされたベニヤ板を使用している場合もあります。 このうち軒天部や破風部が外壁面と同一の構成素材で左官・塗装仕上げによるものへの手入れは外壁面への塗替え対応とほとんど変わりません。 比較的劣化、損傷が多いのはベニヤ板によるもので素材自体が腐っており、軒天全域が腐食しているのではなく特定の箇所に部分的に見られます。この場合、雨といの不具合により破風部を伝わった雨水が軒裏まで回りこんだことが原因となっていることがあります。(破風板が木製であれば同様に傷んでいることが多い)また妻面などの雨といの設けられていない箇所や屋根の四隅などの端部でも同様の劣化が早く見られ、いずれも下からは降ってこないはずの雨水によるものが原因となっています。 ベニヤ板は薄い木材板を接着剤でウエハース状に貼り合わせた構造ですので水分に出会うと接着部位からの剥離、分離が起きやすくボロボロに腐ってしまい、ムク材の木板よりも劣化時の痛みは大きいものです。 外部に使用されるベニヤ板は耐水性を持ったものが用いられますが連続的な水掛かりや経年での湿気、水分への防水性は木材製品であるので持ち合わせてはいません。このような劣化、損傷は塗装に起因するものではないので修復にあたっては原因箇所の究明と対策をおこなってからでないと再び同一箇所の不具合を生じる結果となります。下地であるベニヤが傷んで入るときは交換作業を行ってからの塗装仕上げをすることになります。

塗装により仕上げられたベニヤ・ボード製の軒天部の経年後の劣化事例としては固定の為に使用されている釘、ビス頭からの錆や部材のジョイント部の塗装の剥離があります。施工時に塗布された塗料が水性タイプの場合、釘頭などへ錆止め塗料を用いた防錆処理を行っていなければ早期の錆発生は避けられません。この箇所やジョイント部にはパテ処理がよく行われていますが、使用するパテが内装用の耐水性を持たない製品で処理されているとパテの吸湿によりパテ処理部の剥離が起こります。 再塗装にあたっては当該部分の錆落としと劣化したパテの除去の後、防錆処理や外部用パテを用いて新たにパテ処理を行います。 塗料の選択や施工方法は外部木部や窯業系のボード類などに準じますが軒天部は構造や位置関係から考えるとじかに雨水にさらされたり直射日光による日差しが当たることはほとんど有り得ない箇所であり、色彩も多くの場合が白色とすることがほとんどです。ベニヤ製の場合、かつては艶あり仕上げとする時には合成樹脂調合ペイントを用いることが普通でしたが艶引けなどの劣化が早いので弱溶剤型のウレタン樹脂塗料クラスのグレードで施工することが一般的です。 最近では白色の艶消し仕上げとすることが多く低汚染型の弱溶剤NAD型塗料や水性反応硬化型の塗料での施工によるケースが普通です。 落ち着いた白色の艶消し仕上げの軒天は外壁面の仕上げが高光沢(艶あり)の場合でも艶消しとなる場合にもよく調和しますし清楚な印象を与えてくれます。 一見すると木製に見える木目調にプリントされたフィルムを貼ったベニヤの場合は塗装による手入れは不可能です。これに似たもの表面に木製の薄いツキ板を用いた工場生産のベニヤがありますが、こちらは板そのものの劣化が無い場合に限り、汚れたり退色している表面へ塗装でのケアが可能です。この場合は外部用の紫外線防護効果を備えた透明塗料(水性タイプ)などを塗布することで対応します。

さまざまな素材と形状の軒天

ベニヤ板(木材合板)
既存塗膜=合成樹脂調合ペイント
ボード(窯業系素材)
既存塗膜=弱溶剤NAD型塗料
モルタル下地
既存塗膜=複層仕上げ(吹付けタイル)
垂木・野路板の露出した構造
既存塗装=防虫・防腐ステイン(塗膜は無し)
工場生産品の化粧ベニヤ
既存塗膜=工場塗装品(ウレタンクリヤー)

ベニヤ軒天の塗装面の経年劣化

ジョイント部を中心として既存塗膜のハガレが確認できる
腐食した軒天ベニヤの残骸
雨水などの吸水によりボロボロに腐食し合板接着部分も剥れて分離してしまっていた。このような下地素材面へ塗装を行っても全く意味が無い。当該箇所は交換補修後、塗装仕上げされた。

参考

新設ボード(窯業系素材)製軒天の塗装
初めにボード下地へ素地固めと塗料の密着性向上の目的で下地処理剤としてエポキシ樹脂系シーラー(事例では弱溶剤型で透明です)を全面に塗布乾燥させます。
パテ処理など

新設時は固定のためのビス、釘頭が露出しておりジョイント部分には隙間やV字型の溝があります。仕上げたときに平滑な面となるように外部用のパテ(水性反応硬化型パテ)を用いてこれらを埋めます。硬化後に軽くペーパーをかけ段差などを平らにならします。段差、穴、溝などが一回で処理しきれない時は再度繰り返されます。また穴や隙間には状況に応じてウレタン系のコーキングも併用します。なおビス、釘等が鉄製品の場合は錆止め塗料を塗布して防錆処理を行いますがステンレス製のものであれば必要ありません。
ここまでが下地調整作業となります。

外部用のパテ(上)を
使用前によく練り合わせる
ジョイント部のパテ処理
パテ処理面


水性塗料
アクリルエマルジョン塗料
弱溶剤型
NAD型塗料
ビニロック55(ロックペイント)
セラマイルド(関西ペイント)
仕上げ塗り材を2回塗りして仕上げます。事例では弱溶剤型のNAD型塗料を用いて艶消し白としています。この塗料の使用では一部の建材ボードを除いてシーラー塗布工程を省略できるメリットがあり防カビ性にも優れています。いずれの仕上げ材の使用でも必ず2回以上の塗布が必要です。
施工後

Copyright (C) 2005-2007. Hanawa Tosou. All rights reserved.